スパ・入浴施設の衛生管理コンサルティング
近年、入浴施設ではレジオネラ属菌による感染事故が問題視されています。レジオネラ対策のため、日々の衛生管理を適切に行うことは当然の事ですが、施設の泉質・設備環境に合わせた適切な対策を講じるという事も、衛生管理および施設運営の面において非常に重要な要因となります。
日本イオンでは、数々の浴場施設に銀イオン発生装置を導入させていただいた経験を生かして、衛生管理のコンサルティングをおこなっております。
レジオネラ対策
全ての施設に共通して合う、万人向けのレジオネラ対策法など存在しません。
あなたの施設にあった、適切なレジオネラ対策法を講じてください。
入浴施設というものは、化学(泉質)的にも、物理(設備環境)的にも、それぞれが独立しているオンリーワンの存在です。特に温泉の場合は、施設によって化学的特徴(泉質)が大きく異なります。
施設にあった適切な対策を講じることが、レジオネラ対策の第一歩となります。
≪入浴施設のレジオネラ対策 4つのポイント≫
1.
常時殺菌
2.
バイオフィルム抑制処理 (消毒処理)
3.
配管洗浄
4.
清掃
常時殺菌
浴槽に持ち込まれた菌を速やかに殺菌することを、常時殺菌と言います。浴槽内での殺菌を行う必要があるため、一般的には残留性のある殺菌方法が推奨されています。
(残留性のある常時殺菌法の例)
・残留塩素系 殺菌
・モノクロラミン系 殺菌
・二酸化塩素系 殺菌
・臭素系 殺菌
・銀イオン系 殺菌
・陽イオン系 殺菌
バイオフィルム抑制(消毒処理)
配管内などに生成するバイオフィルムの成長を抑えるための処理を、バイオフィルム抑制(消毒処理)と言います。バイオフィルムの原因となるアメーバ類の成長を止めること(シスト化)を目的としています。
(バイオフィルム抑制剤の例)
・高濃度塩素処理
・モノクロラミン処理
配管洗浄
配管内に発生したバイオフィルムやスケールを取り除く処理を、配管洗浄と言います。
(配管洗浄剤の例)
・過酸化水素処理
・過炭酸ナトリウム処理
清掃
レジオネラ対策には、浴場や設備機器の清掃も大事な要因です。例えば、見落としがちな清掃の例としてシャワーヘッド内部の清掃などがあります。シャワーヘッドの内部は清掃していないとバイオフィルムが発生してしまい、レジオネラ汚染の原因となる場合もあります。また、設備機器のメンテナンスなどの作業も清掃に含まれます。
スパドクターサービスについて
信頼される浴場品質こそが
経営健全化を達成するベスト・ソリューション
ここ数年、入浴施設を対象に衛生管理指導がさらに強化されています。浴場施設の経営者・管理者の方々の、行政指導を遵守する努力には、並々ならぬものがあります。しかし、その努力は予想外に経費がかかり、経営健全化を圧迫することもあります。
また、施設によって設備構造、入浴者数、水質などは異なるため、適切な維持管理の方法を構築することは、施設担当者にとっては、経済的・労力的に非常に難しいといえます。
適切でない運営管理は、結果としてレジオネラ属菌の検出や、お客様からの塩素臭クレームなど、さまざまな問題の発生につながります。
日本イオンの「スパドクターサービス」は、このような現実的な問題を解決し、お客様にご信頼いただける浴場品質の達成と、経営者・管理者に安心いただける施設運営をサポートをするための事業です。
テーマとオペレーション
スパドクターは、5つのテーマに沿って独自のオペレーションを展開します。
コンプライアンス
法令遵守は、施設の安全の基本です。スパドクターならではの施設診断と総合プロデュースは、法令順守を確実にして低コストの健全経営を実現します。
リスクマネージメント
レジオネラ属菌発生を未然に防ぐためには、適切な日常保守と業務記録の分析診断が有効です。スパドクターは、作業マニュアルの作成から管理記録の分析までサポートします。
スタッフトレーニング
現場の作業員の方々を対象に、正しい衛生管理概念、日常業務から定期作業の手順まで、一貫した教育プログラムで、施設管理の基礎を教育代行します。
パートナーシップ
業務委託においては、委託先の選定が最も重要です。スパドクターは、受託業者の能力を的確に判断し、最適な委託先の選定のセカンドオピニオンを提言します。
クオリティコントロール
保健所との応対、情報の掲示法の指導、さらに「衛生管理適合証」の発行など、利用者の信頼を獲得するためのリスクコミュニケーションを構築するお手伝いをいたします。
スタンス
スパドクターは、経営マネジメントのためのセカンド・オピニオンです。
経営者の経営マネジメントのサポートとして、スパドクターは、
- 施設に持ち込まれる膨大な量の情報を整理し、メーカーや受託業者の論理に偏らない、正しい情報・報告が経営者に提供されるようにすること
- 施設の管理状態においては、つねに公正な第三者として施設を評価し、正確な情報・報告が経営者に提供されるようにすること
を、セカンド・オピニオンたる役割であると認識しています。
診断サービス
スパドクターならではの綿密な調査・分析で、的確な診断を実施します。
問診ステップ
どんな施設にしたいのか、ヒアリングや情報交換によって、施設の要望を聞き取ります。同時に施設固有の管理のポイントを洗い出して、分析項目を設定します。
【ヒアリング】【記録確認】【図面確認】【現場下見】
分析診断ステップ
すべての管理ポイントにおける施設の現状を数値化して把握します。その数値を分析することで、的確な診断結果が提示されます。
【構造設備】【維持管理】【法令順守】【管理体制】
コンサルティングステップ
診断結果をもとに、いくつかの改善提案を提示します。施設は、費用対効果や、人的・時間的投資を参考に、提案を取捨選択し、改善計画に着手します。
【改善提案】【教育提案】【施工見積り】【業者検証】
サポート体制
スパドクターならではのサポート体制で、信頼される浴場品質を維持します。
体制づくり
管理計画のプランニング、作業マニュアル、記録簿の作成、施設作業と委託業務の分類など、体制作りの基盤を構築します。
【プランニング】【帳票作成】【作業分類】
業務サポート
水質や管理状況の検証、設備の専門家による改修工事、不測の事態への緊急対応、専門知識が必要な特殊洗浄や消毒など、施設だけではおこなえない業務をサポートします。
【定期診断】【設備改修】【緊急対応】【特殊作業】
教育・実地研修
日常的な点検・清掃・洗浄・消毒、塩素濃度測定や検体採取、業務に潜む危険因子の特定、利用者の質問や疑問への答え方などについて、スタッフが自信を持って従事できるようトレーニングします。
【日常業務】【モニタリング】【事故回避】【コミュニケーション】
浴場衛生コンサルティングの流れ
お問い合わせ
お電話・ファックス・お問い合わせフォームから、お気軽にお問い合わせください。
ヒアリング
お客様との綿密な打ち合わせを通じて、ご要望の確認をいたします。
現場確認
環境調査、水質検査をおこないます。
現状態の調査報告
現在の状況について、報告書を提出いたします。
※報告書作成費用(営業費)を請求させていただきます
改善策のご提案
現状を打破すべく、現場の管理体制から配管施工にいたる全体を視野に入れた改善策の提案をいたします。
※改善策提案書作成費をご請求させていただきます
改善策実施
施工の際、業者が見当たらない場合は、当社からのご紹介も可能です。
現場のコンサルティング契約
ご希望の方には、引き続きコンサルティングサービスをご提供いたします。
※別途契約が必要です
日本イオン 株式会社 [営業時間]8:30〜17:00 [定休日]土・日・祝日 |